映画「ファンシー」あらすじ(ネタバレあり)と、感想や映画情報を紹介します。
元彫師の郵便配達人と、恋多き詩人と、その詩人のファンである女性の3人で作られる不思議な三角関係を描いた作品です。
不思議な3人の関係は、ついにはヤクザの抗争が関係してしまい、危険なだけでなくどこか官能的な世界を匂わせて現実からの逃避をはじめてしまいます。
「奇妙な三角関係は、ポエジーの地平線へ」
第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した山本直樹の短編漫画、独特な漫画の世界観を実写化した話題作です。
映画「ファンシー」作品情報
『ファンシー』
メインビジュアル解禁!!だって おまえじゃ どうしようもないじゃないか。#山本直樹 #廣田正興#永瀬正敏 #窪田正孝 #小西桜子 #宇崎竜童 #田口トモロヲ #深水元基 #長谷川朝晴 #坂田聡 #吉岡睦雄 #榊英雄 #佐藤江梨子
2020年2月7日(金)#テアトル新宿 ほかロードショー pic.twitter.com/UMDdA8PROw
— 映画『ファンシー』 (@fancy20200207) December 16, 2019
公開日:2020年2月7日
原作:山本直樹
監督、脚本:廣田正興
原作の漫画は、山本直樹さんの短編漫画になります。山本直樹さんといえば、2006年講談社イブニングで連載開始した連合赤軍事件を題材にした「レッド」で第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し話題なった漫画家です。
監督の廣田正興さんは今作が監督デビューとなります。
市川準監督の助監督などを経て2002年、テレビ版「私立探偵 濱マイク」のメイキングに参加しています。
その際に交わした約束を15年後に永瀬正敏さんが応える形で本作の映画化が決まりました。
「ファンシー」キャスト
鷹巣明:永瀬正敏
ペンギン:窪田正孝
月夜の星:小西桜子
鷹巣明役の永瀬正敏さんは1992年「息子」で日本アカデミー賞新人俳優賞、最優秀助演男優賞、ブルーリボン賞最優秀助演男優賞を受賞して以降主に映画に出演し、近年では海外の作品にも多く出演しています。
ペンギン役の窪田正孝さんや、月夜の星役の小西桜子さんら若手俳優の他に、鷹巣の務める郵便局の局長役に,
田口トモロヲさん、鷹巣の父親役に宇崎竜童さんらが脇を固めています。
映画「ファンシー」あらすじ(ネタバレあり)
地方の寂れた温泉街で彫り師をしている鷹巣明。
昼間は郵便配達人として働いており、町外れにいる若い詩人にファンレターを届けに行っていました。
その若き詩人はペンギンという名前で活躍しており、毎日のように送られてくるファンレターを届ける鷹巣とペンギンはウマが合い、毎日のように他愛のない雑談をする仲になりました。
ところがある日、その若き詩人ペンギンの熱狂的なファンである、月夜の星と名乗る女の子がペンギンのところに押しかけてきます。
そして彼女は彼の妻になりたいと言い、傍で暮らすことになります。
ところが、幻想を抱いてペンギンの元へやってきた月夜の星は、次第にその理想と現実の違いに苦しむことになります。
そして出会ったのが、ペンギンの唯一の友人でもある郵便屋でした…
この3人は各々と出会うことで愛情を夢見る気持ちや、また求めているものと今の自分の置かれている現実と足りないものを埋めていくために奇妙な三角関係が生まれていきます。
そんな中、鷹巣たちはヤクザたちの抗争に関わってしまい物語は各々の現実逃避からバイオレンスな事件へと発展していくのですが…
映画「ファンシー」感想
山本直樹の漫画『ファンシー』永瀬正敏や窪田正孝で映画化、三角関係で巻き起こる“愛と暴力”の物語 https://t.co/gFgv75Qpns @fashionpressnetより
— 映画『ファンシー』 (@fancy20200207) December 25, 2019
映画はまだ未公開のため、期待の声や作品のファンからの声を調べてみました。
まず、原作漫画についてですが、実は映画では「ペンギン」と名前になっていますが漫画では生き物のペンギンが詩人をしている、と言う設定になっています。
そしてこの詩人についても漫画のあとがきで「大正時代の詩人をモデルにしている」と記載されているそうです。
原作ファンの中では大正時代の詩人である、横瀬夜雨という詩人がモデルなのではないかと言われています。
ファンだという人が押しかけてくる話も、この横瀬夜雨という方と同じでした。
人の心の移り変わりや相手への幻想も昔も今も変わらないようです。
予告編からも、日常から乖離した、「非常にファンシー」としか言いようのない内容であることが伺えます。
話の筋を追っていくとあっという間に終わってしまうようで、本編をご覧になった方は
「少し日常から離れた気持ちになりたい時に観るととても良い」
「作品全体のえも言われぬ雰囲気が好き」
という感想が聞かれました。
不思議でシュールな世界観と、どこか懐かしさすら感じる昭和の感じもある今作品を、是非味わってみてください。




