映画「パラサイト 半地下の家族」あらすじ(ネタバレ)と感想、作品情報などを中心にご紹介します。
失業中の一家の主、キテクは家族と細々と暮らしています。
ある日、息子のギウが裕福な暮らしをしている、パクという男の家での家庭教師に応募します。
ギウはその大豪邸で働くことになり、そこから予期せぬ事件に巻き込まれていくのですが…
前半と後半の展開トーンの違いとスピード感に、圧倒されてしまうコメディサスペンスの傑作です。

記事の内容
映画「パラサイト 半地下の家族」作品情報
\ティザービジュアル&30秒予告/
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カンヌでの【最高賞】パルムドール受賞を皮切りに、世界中で動員記録を塗り替える爆発的盛り上がりをみせる『パラサイト 半地下の家族』ティザービジュアル&予告が完成🙌 https://t.co/0M4HlcErJi pic.twitter.com/NmDsOqNdHn
— 映画『パラサイト 半地下の家族』 (@Parasite_JP) 2019年8月30日
原題:Parasite (寄生虫)
公開日:2020年1月10日
監督:ポン・ジュノ
パラサイト 半地下の家族」登場人物とキャスト
- キテク 役:ソン・ガンホ
- ギウ 役:チェ・ウシク(キテクの息子)
- ギジョン(ジェシカ)役:パク・ソダム(キテクの娘)
- チョンソク 役:チャン・ヘジン(キテクの妻)
- パク 役:イ・ソンギュン(お金持ちの主人)
- ヨンキヨ 役:チョ・ヨジュン(パクの妻)
- ムンクァンジュ 役:イ・ジョンウン(パク宅の元家政婦)
キテク役のソン・ガンホは1996年に映画デビューし、1999年「シュリ」で大ヒットします。
翌2000年「JSA」で大鐘賞男優主演賞受賞します。
ポン・ジュノ監督とも多く共作しており、2003年「殺人の追憶」でも大鐘賞男優主演賞を受賞しました。さらに2006年「グエムル」ではアジアフィルムアワードで主演男優賞を受賞しました。
大鐘賞男優主演賞3回、青龍映画賞主演男優賞3回受賞という演技派俳優として高く評価されています。
ギウ役のチェ・ウシクは2014年釜山国際映画祭で今年の俳優賞受賞、2015年青龍映画賞新人男優賞受賞しました。
2016年「新感染」にも出演し日本でも話題になりました。
パラサイト 半地下の家族」作品概要
💁♂️#ポン・ジュノ 監督🎬
1969/9/14生まれ。
長編2作目『殺人の追憶』が韓国動員520万人の大ヒット記録。〝完璧な〟構成力を絶賛され、世界にその名を知らしめる。2013年にはハリウッドデビューも果たし、長編7作目となる『#パラサイト半地下の家族』は『母なる証明』以来10年ぶりとなる韓国映画! pic.twitter.com/9a7cJ05GyW— 映画『パラサイト 半地下の家族』 (@Parasite_JP) 2019年10月24日
2020年1月8日追記!
2020年のゴールデングローブ賞で、外国語映画賞を受賞!
アカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデングローブ賞を獲得しました。
今作品は、第72回カンヌ国際映画祭で、韓国映画初のパルム・ドールを受賞しています。
ポン・ジュノ監督は2003年「殺人の追憶」が大ヒットし一躍有名になり、大鐘賞の監督賞と作品賞を受賞。
続く2006年「グエムル」ではアジアフィルムアワード作品賞を受賞し、韓国を代表する若手監督して、世界でも有名になりました。
映画「パラサイト 半地下の家族」あらすじ(ネタバレあり)
キム一家はなんと家族全員が失業中で、一家の主キテクは家族とその日暮らしをするのに精一杯な大変貧しい生活をしていました。
ある日、長男のギウがIT企業のCEOである、パク氏の豪邸に家庭教師の面接で訪れることになります。
そしてなんと妹のギジョンも、パク氏の末の息子の美術の先生として、兄に続いてパク氏の大豪邸に足を踏み入れることになりました。
さらに、父のキテクは、パク氏の車の中に、娘に下着を忍ばせさせ、パク氏の運転手がそのことで解雇された後に、運転手として、雇われることになります。
妻のチュンスクは、家政婦を結核に見立てて、まんまと家政婦として、パク氏の家に雇われることになりました。
パク氏一家がキャンプ旅行に行く間、キム一家は大邸宅を占有します。
ここから核心部分のネタバレが続きます。(ネタバレ注意!)
『パラサイト 半地下の家族』試写。極めてポン・ジュノ的な社会風刺。奇想で片付かぬ現代批評であり、その語り口は洗練を極める。高台と地下、天国と地獄の紙一重、生存の喜劇であると同時に共棲の悲劇。同時代性で『ジョーカー』と通じ、日本の今と重ねざるを得ない場面は多い。役者の達者に舌を巻く pic.twitter.com/BW5AYw3Q58
— watabe gen (@geeen80) 2019年10月29日
そこに、雨の中、元々の家政婦のムーングァンが、地下室に忘れ物をしたと現れます。
彼女は、地下の秘密のシェルターを開くとそこには、借金取りから身を隠していた、彼女の夫のグンセが隠れていたのでした。
それを見た、チョンスクは、ムーングァンに秘密にしてほしいと懇願されるのですが、断ります。
そんな時、ついギウがキテクを「父」と呼んでしまったことで、ムーングァンに4人が家族であることを悟られ、その様子をスマホの動画で撮られてしまいます。
ムーングァンは、彼ら4人が家族であることを隠して、パク氏を騙そうと企んでいることを暴露すると脅しました。
そこに、パク氏からチョンスクに連絡が入り、大雨でキャンプが台無しになったので、今からすぐ帰るという連絡が入ります。
急いで、キム一家は、グンセを地下シェルターに閉じ込め、逃げるムーングァンも同じように押し込めようとします。
パク一家に必死に気づかれまいとつくろうチョンスクに、地下から階段を登って、告げ口をしようとした、ムーングァンを階段へ蹴落とし、致命傷を負わせます。
そんな時、チョンスクは、パク夫人から、彼女の息子が、昔地下で幽霊を見たことでトラウマになっていることを話します。
他のキム一家3人は近くに隠れてその会話を聞いていたのですが、パク氏が、キテクは良い運転手だが、ホームレスのように臭いことを妻に不平を言っていました。
チョンスク以外のキム一家3人は、バレないようにパク氏の家を後にし、アパートに帰りますが、大雨で、家が水浸しになっていました。
次の日、パク夫人は、雨でキャンプがお流れになった埋め合わせに、息子のために豪華な誕生日会を開きました。
映画「パラサイト 半地下の家族」感想
💁♂️イ・ハジュン⚒🎨
プロダクション・デザイナー
ポン・ジュノ監督とは「オクジャ/okja」に続く2度目のタッグ。“あらゆる空間にリアリティを求めました。多くの時間を費やし、再開発が予定されているソウルの古い町並みを歩き回りました。”
道以外すべてがセット…🥶⚒#パラサイト半地下の家族 pic.twitter.com/5KEdno8FeO
— 映画『パラサイト 半地下の家族』 (@Parasite_JP) 2019年10月31日
既に韓国では公開されており、映画祭などでも上映されたことで、非常に注目され感想も沢山上がっていました。
というなかなか文化を理解してないと難しい、という感想も多く見られました。
一方で、ポン・ジュノ監督作品でよく感じる
といういつもの小気味いいフットワークの良さで、ジェットコースターのように流れるように観ることができるようです。
また映画のカテゴリとしてブラックコメディと銘打っていることから
という声もあがっていました。
前半の軽いノリと、後半の驚きの思わぬ展開に、ちょっと心の準備がついていかない感もあるようです。
映画「パラサイト 半地下の家族」ネタバレとあらすじまとめ
⚡️⚡️とてつもない面白さ❕
各国で爆発的大ヒット💣
絶賛海外 Review⚡️⚡️#ポン・ジュノ 監督最新作
映画『#パラサイト半地下の家族 』https://t.co/MuAzUsMaxj pic.twitter.com/tN5MtdEWvm— 映画『パラサイト 半地下の家族』 (@Parasite_JP) 2019年11月2日
映画「パラサイト 半地下の家族」あらすじ(ネタバレ)と感想、作品情報などを中心にご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ポン・ジュノ監督は、カンヌ国際映画祭の結果が出る前に
「この作品はあまりにも韓国的で、韓国の観客が観てようやく理解出来るディテールが散りばめられている」
とコメントしたように非常に文化的な側面が、色濃くある内容になっています。
確かに、象徴的に出てくるアイテムの意味や、キテクの心の変化など、一度見ただけでは、何のことかよくわからない点が残る映画でもあります。
一回目では、なぜそうなってしまうのか、中々意味を理解できないところもあり、何度か見る中で、ようやく意味がわかってくることもある映画です。
今やゴールデングローブ賞も受賞し、世界中で話題になっており、アカデミー賞も見えてきたこの作品、是非ご自分の目で確かめてみてください。
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