社会派映画

「ジョジョ・ラビット」ネタバレとあらすじ、結末と感想(最新情報!)

映画「ジョジョ・ラビット」あらすじ(ネタバレ)と、作品情報や感想を紹介します。

「ジョジョ・ラビット」は、戦時下の日常を、ハートフルコメディに仕上げた傑作。

アメリカ映画評論サイト、ロッテントマトで評論家からの評価79%、映画を見た一般人から98%のかなりの高評価を得ています。

監督は「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督で、役者としても登場、ジョジョの空想上のバディ「アドルフ・ヒトラー」役をコミカルに演じています。

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映画「ジョジョ・ラビット」作品情報

【公開日】2020年1月17日

【監 督】タイカ・ワイティティ

【脚 本】タイカ・ワイティティ

【原 作】Caging Skies(著者:クリスティン・ルーネンズ)

【制 作】カーシュー・ニール、タイカ・ワイティティ

「ジョジョ・ラビット」登場人物とキャスト

  • ジョジョ・(ラビット)・ベツラー役:ローマン・グリフィン・デイヴィス
  • エルサ・コール役:トーマシン・マッケンジー
  • アドルフ・ヒトラー役:タイカ・ワイティティ
  • フロイライン・ラム役:レベル・ウィルソン
  • キャプテン・ディアッツ役:スティーブン・マーチャント
  • フィンケル役:アルフィー・アレン
  • キャプテン・クレンツェンドルフ役:サム・ロックウェル
  • ロージー・ベツラー役:スカーレット・ヨハンソン

主演は、本作が初主演となるローマン・グリフィン・デイビス(10)です。

彼が、ユダヤ人の少女と出会うところから物語が始まっていきます。

ジョジョの家に匿われているユダヤ人の少女は、トーマサイン・マッケンジーが演じます。

トーマサインは、主演のローマンの演技を「10歳の男の子なのに、彼の演技には驚いた」と、コメントしています。

また、アベンジャーズで大人気ブラックウィドウ役の、スカーレット・ヨハンソンが、ジョジョの母親役で登場しています。

本作でも、芯の強い女性として登場してくれるようです。

また、ローマンの妄想の中の「アドルフ・ヒトラー」は、タイカ・ワイティティ監督本人が演じます。

「ジョジョ・ラビット」作品概要

タイカ・ワイティティ監督は、第二次世界大戦で起きたことを、心にとめておくために、本作をシリアスだけでなく、コメディ要素を織り交ぜ、撮ったのだと話しています。

多くの映画でも「悪役」として描かれるアドルフ・ヒトラーを親しみやすいキャラとして、演じたのもその一つです。

戦時下に生きる人たちを描いた、ヒューマンエンターテイメントという、異彩を放つ作品です。

第44回トロント国際映画祭において、最高賞「観客賞」を受賞しました。

この映画祭では、過去に『グリーンブック』や『スラムドッグ$ミリオネア』などの作品も上映されており、アカデミー賞を受賞した作品も多く登場しています。

モントリオール国際映画祭とともに、カナダを代表する二大映画祭です。

10日間の間に約250本もの映画が上映され、新海誠監督の『天気の子』も、今回上映されました。

その中から、一般の方の投票で「観客賞」が決まります。

そして今回は、『ジョジョ・ラビット』が受賞しました。

受賞したタイカ・ワイティティ監督は以下のようにコメントしています。

「票を入れてくれた人たちに会いたいよ。いい人そうで、おまけに頭がいい」

タイカ・ワイティティ監督について

「ジョジョ・ラビット」のタイカ・ワイティティ監督は、映画業界で経歴が長く、俳優、コメディアン、画家、監督など、多様な経験を持っています。

ニュージーランド出身で、父はマオリの画家、母はユダヤ系のロシア人です。

ユーモアとニュージーランド愛が強い監督です。

今作のストーリーは、自身母親が原作の小説を話してくれたことから、イメージをつかんだそうです。

原作小説は「Caging Skies」という題名ですが、母親からもっらったイメージに近づくように、脚本と、空想のヒトラーを足したのだそうです。

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映画「ジョジョ・ラビット」あらすじ(ネタバレあり)

舞台は第二次大戦下のドイツ。

ヨハネス・「ジョジョ」・ベツラーは、ナチスドイツ政権下のドイツに住む10歳の少年です。

ジョジョは愛国心が強くて、彼の架空の友人で、子供っぽくて、よく落ち込んだ時に助けてくれる「アドルフ・ヒトラー」とよく話します。

父はドイツ軍に入隊していて、姉のインガは最近インフルエンザで亡くなってしまい、今は母のロージーと二人暮らしをしています。

ジョジョと彼の親友のヨーキーは、オアフィッシュにある、クレンツェンドルフ大尉の運営する、ヒトラーユーゲントトレーニングキャンプに参加しました。

ウサギを殺す訓練があったのですが、ジョジョにはどうしても出来ず、その場から泣きながら逃げ出しました。

キャンプに参加していた他の少年訓練兵たちは走って逃げるジョジョに「ジョジョラビット!」といって囃し立てました。

一人になったジョジョに、空想の友人アドルフヒトラーが現れ、彼を勇気づけます。

彼に勇気付けられたジョジョは、キャンプに戻り、許可なく手榴弾を少年訓練兵たちに投げましたが、跳ね返って、ジョジョの近くで爆発し、顔と足に怪我を負ってしまいます。

キャンプ後にロージーは、キャンプの件で降格させられたクレンツェンドルフのもとに、ジョジョを連れて行き、ジョジョに仕事をくれるようにお願いしました。

怪我であまり役に立たないジョジョに、彼は、プロパガンダのリーフレットを街に撒くなど、簡単な仕事を任せました。

ある日ジョジョが一人で家にいると二階から奇妙な物音が聞こえました。

屋根裏部屋に隠れているユダヤ人の少女を発見しました。

その子はエルザ・コールといい、亡くなった姉のクラスメートでした。

ジョジョは、彼女をゲシュタポに引き渡すといいましたが、エルザは、ジョジョの母親が、ユダヤ人をかくまった罪で、死罪になると警告しました。

ジョジョは、彼女が、クレンツェンドルフに提出する課題のレポートに協力することを条件に彼女の秘密を守ることを約束しました。

ジョジョの課題は、「ユダヤ人に関するレポート」でユダヤ人の秘密を書くことが課題でした。

エルザは、ありもしない「ユダヤ人のスーパーパワー」や「読心術」などを作り上げ、ジョジョはそれをレポートに仕上げました。

ジョジョは、母親のロージーがユダヤ人をかくまったことに腹を立てていましたが、エルザのことを話すわけにもいかないので、母親の愛国心のなさを責めました。

文句を言うジョジョに対して、ロージーは、「抑圧から逃れる一番の方法は、積極的で、楽観的なのが一番よ」と彼女の信念を伝えるのでした。

ジョジョは、エルザと話していく中で、彼女が、戦争が終わった時に再会する約束をしている、彼氏のネイサンの存在を知ります。

ジョジョは、ネイサンの手紙を捏造し、「ネイサンが他に彼女が出来たので、別れたい。」と言う手紙を彼女に渡しました。

ひどく落ち込んで泣いているエルザに、あまりの罪悪感を感じたジョジョは、前言を撤回する手紙を偽造しました。

ジョジョは、彼の母親が、町のあちこちに無断で「ドイツ解放」のポスターを貼っているのを見かけます。

ある日、ゲシュタポのディアッツ大尉が、ジョジョの家に押し入り、家探しを始めました。

ジョジョはパニックに陥り、なんとかエルザが見つからないように、ゲシュタポを追い払おうとします。

エルザはゲシュタポの前に立ち、自分がジョジョの姉のインガのふりをしました。

ゲシュタポは彼女の身分証を確認し、確認のために彼女の誕生日を確認します。

納得して去っていく、ゲシュタポでしたが、エルザが覚えていた日付は間違っていました。

そのことをクレツェンドルフがごまかしたのですが、すぐゲシュタポはそのことに気がつきます。

ここから映画の核心につながるネタバレあり!(ネタバレ注意!)

数日後、町の広場で絞首刑にさらされている母親のロージーを発見します。

ジョジョは荒れて、家に戻り、エルザの肩をナイフで刺して崩れ落ちてしまいます。

エルザはただ、ジョジョを慰めるのでした。

街に戻った、ジョジョは、親友ですでに、いっぱしの兵士になったヨーキーに出会います。

彼から、すでに本物のヒトラーは死んでおり、連合国が包囲し彼らの街に近づいていることを聞きます。

ジョジョは、国民防衛隊を指揮しているフラウライン・ラームから、ナチス軍の軍服を着せられ、防衛軍に加わります。

アメリカ軍とソビエト軍に包囲された町の守備隊は降伏し、制服を着ていた、ジョジョはソビエト軍に連行されます。

ここを開くと結末のネタバレ!映画を見ていない人は注意!(ネタバレ注意!)

捕虜の中に怪我をしたクレツェンドルフがいることに気がついた、ジョジョは彼に話しかけました。

彼はジョジョの母親はいい女だった、と言います。

そのあと、ジョジョの制服を剥ぎ取ったクレツェンドルフは、ジョジョに向かって、「こいつはユダヤ人だ」と叫び、彼に唾を吐きかけました。

ソビエト兵士は、ジョジョを捕虜の中から助け出しました。

そのあと、クレツェンドルフは処刑されてしまいます。

ジョジョは、ヨーキーと再会して、これからどうする?と言う話になりました。

ジョジョは、家に戻ると、どちらが戦争に勝ったのか聞いてくるエルザに、ドイツ軍が勝ったと嘘をついてしまいます。

彼女に恋をしていて、彼女に家を去って欲しくなかったのです。

彼女の落胆ぶりを見て、ジョジョは、ネイサンからの手紙をまた捏造し、「彼女を連れ出す方法を見つけた」と言う内容をエルザに伝えました。

ところが、エルザは、ネイサンはすでに亡くなっていることをジョジョに告白しました。

ジョジョは、エルザに、愛していることを告白し、彼女はジョジョを弟のように愛していると返しました。

妄想の友人のヒトラーが、またジョジョのもとに現れますが、ジョジョはヒトラーを家から追い出してしまいます。

ジョジョは、エルザを外に連れ出して、連合国軍が勝ったことをエルザに教え、祝賀会で一緒に踊るのでした。

最後にはオーストリアの詩人「ルネ・マリア・リルケ」の言葉で映画が終わります。

「あなたに起こる、すべての美しいことや恐ろしいことを、起こるままにさせなさい。その感情は永遠には続かないのだから。」

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映画「ジョジョ・ラビット」感想

ジョジョラビット観ました。

こんなに笑えて泣ける映画とは思いませんでした。

子役も含めて、俳優陣の演技が光ります。

特にサム・ロックウェルは最強!

この人を観にもう一度見たくなる映画です。

ジョジョラビット、絶対見たほうがいいです。

後悔しないですよ。

まさかナチスドイツとコメディをここまで融合してしまうとは!

本当に好きな映画です。

ジョジョラビットのサム・ロックウェルの演じる、クレツェンドルフ大尉と、アルフィー・アレンの演じるフィンケルの関係が怪しすぎる!

アルフィー・アレンはこういう役うまいよね!

アルフィー・アレンが、ふわかわでたまらない映画でした。

映画評論サイト、ロッテントマトの驚異のスコアも納得できるような、好評かな感想が多く見られました。

映画「ジョジョ・ラビット」ネタバレとあらすじまとめ

映画「ジョジョ・ラビット」のあらすじ(ネタバレ)と、結末までのネタバレや、作品情報や感想を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

特に俳優陣の演技の素晴らしさと、脚本と監督による、異色のコメディ作品でありながら、クオリティも高い、タイカ・ワイティティ監督の手腕が好評を得ている「ジョジョラビット」。

これはぜひ公開と当時に映画館で見たいですね!

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