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映画「マチネの終わりに」ネタバレとあらすじ、感想(最新情報!)

毎日新聞と、投稿サービスnoteで掲載されていた、平野啓一郎先生の『マチネの終わりに』が原作の映画、「マチネの終わりに」のあらすじ(ネタバレ含む)と、感想や作品情報を中心にご紹介していきます。

ギタリストとジャーナリストの二人が紡ぐ、切なくて儚い大人なラブストーリー映画となっています。

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映画「マチネの終わりに」作品情報!

「マチネの終わりに」作品基本情報

【日本公開】2019年11月1日

【原作】平野啓一郎『マチネの終わりに』(毎日新聞出版)

【監督】西谷弘

【脚本】井上由美子

「マチネの終わりに」登場人物とキャスト

  • 蒔野聡史:福山雅治
  • 小峰洋子:石田ゆり子
  • リチャード新藤:伊勢谷友介
  • 三谷早苗:桜井ユキ
  • 中村奏:木南晴夏
  • 小峰信子:風吹ジュン
  • 是永慶子:板谷由夏
  • 祖父江誠一:古谷一行

「マチネの終わりに」作品概要 

原作は、発売後およそ1週間で重版が決定し、累計発行部数が50万部を突破した大人気小説、平野啓一郎先生の『マチネの終わりに』です。

メガホンをとったのは、『容疑者Xの献身(2008年)』『真夏の方程式(2013年)』『昼顔(2017年)』などの西谷弘監督。

脚本は映画『昼顔(2017年)』の井上由美子さんで、西谷弘監督との再タッグとなっています。

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映画「マチネの終わりに」あらすじ(ネタバレあり!)

蒔野聡史は、世界的なクラシックギタリストとして活躍していました。

とある公演の後に出会ったのは、パリにある通信社に勤める、ジャーナリストの小峰洋子。

互いに40代と年齢も近く、不思議と出会ったときから二人は惹かれあっていました。

しかし洋子には婚約者がいました。

それでも思いを抑えきれない蒔野。

二人を取り巻く現実と感情の狭間で、たどり着く結末とは?

以下原作のあらすじと結末のネタバレ。

二人が出会ったのは、蒔野聡史のデビュー二十周年記念コンサートの日のことでした。

終演後の楽屋に、レコード会社の担当者である是永慶子と共に訪ねてきた小峰洋子。

彼女はフランスRFP通信で記者をしていて、聡史の好きな映画『幸福の硬貨』の監督をしていたイェルコ・ソリッチの娘でした。

美しいだけでなく会話からにじみ出る知性もあり、聡史は洋子へと惹かれていきました。

初対面とは思えないほどに会話は弾み、時が過ぎるのも忘れるほどに語り合うなかで、お互いに良い感情を抱き始めましたが、洋子には婚約者がいました。

名残惜しくも、二人は楽しく会話をしただけの友人として別れます。

その後、洋子は取材のためにイラクを訪れていました。

連日のように報道される、テロのニュースは聡史の耳にも届いており、洋子の勤めるバグダット支局が被害にあったと聞いて、心配をしてメールを送ります。

しかし洋子からの返信はありませんでした。

洋子は丁度エレベーターへ乗っていたタイミングで、身体的には無事だったものの、心に深い傷を負っていたのでした。

そんな洋子を支えていたのは聡史の音楽でしたが、連絡をとってしまえば会いたくなると思い、返事をしていなかったのです。

しかし、抑えきれなくなった気持ちをこめるかのように、これまでに自身に起こった出来事や、聡史の音楽に救われたこと、そして、また会いたいことを長文で綴ったのでした。

二人は聡史のスケジュールに合わせて、パリで再会の約束をしました。

まずはレストランで再会を祝い、最終日の昼公演(マチネ)には洋子を招待して、最後には『幸福の硬貨』のテーマ曲を贈る予定です。

しかし、二人とも悩み葛藤していました。

スランプに陥りかけて自信を失っている聡史と、婚約者がいるにもかかわらず心が揺らいでいる洋子。

再会の瞬間までお互いに愛を抱えながらも、選べずに戸惑い続けるのでした。

そして再会の時は訪れます。

洋子が予約をしていたレストランで、どこかぎこちない雰囲気の二人。

最初に切り出したのは聡史のほうでした。

「結婚しないでほしい」

そんな台詞が嬉しいはずなのに、素直に喜ぶことができない洋子。

「パリでの最後のマチネが終わるまで、答えを待ってほしい」

最終日のマチネに招待されていることもあり、洋子はぎりぎりまで返答を引き伸ばすことを選びました。

即答をもらえなかった聡史は、残念そうな反応でしたが、その日はそれ以上話をすすめることは出来ませんでした。

最終日のマチネ公演では、聡史は完璧な演奏を披露しました。

最終曲までは。

洋子が客席に来ていないことに気づいていたものの、なんとか心を繋ぎとめていた聡史でしたが、最後の曲が終わるまでは、耐え切れなかったのです。

聡史自身も、洋子がそこまで、自身に影響を与えるほどに大きな存在だったことに驚くと同時に、自分の全てとも言えた音楽を失ってしまったことに呆然としました。

そして続きを演奏することも出来ないまま舞台から降り、そのまま終演となりました。

楽屋に戻った聡史の元には、洋子からの連絡が届いていました。

「理由を説明するために、自宅まで来てほしい」

交際の申し出を断られると覚悟の上で、聡史は洋子のもとを訪れます。

聡史を待っていたのは、洋子とジャリーラという女性でした。

ジャリーラはバグダット支社で同僚として、洋子と共に働いていたのですが、治安の悪化に危機を感じて亡命を試みたのでした。

しかしフランスの空港で引き止められてしまい、パリにいる洋子へと助けを求めました。

そんなジャリーラを保護するために洋子は空港へと向かったため、マチネには向かえなかったのです。

理由を知った聡史は、ジャリーラを元気付けるためにと演奏をしました。

公演では奏でることが出来なかった音楽が、今は軽快に響き渡ります。

洋子のために演奏するつもりだった『幸福の硬貨』のテーマ曲を演奏すると、洋子は映画の台詞を口にするのでした。

ジャリーラが眠りについたころ、本来の目的であった話がおこなわれます。

洋子は婚約を破棄してきたことを、聡史へ告げました。

自分の気持ちに正直に生きることを決めたのです。

不幸を受け入れる準備をしていたはずの聡史は、幸福の絶頂に舞い上がりました。

次は日本で再会することを約束して、二人は一度離れます。

しかし、その願いは叶いませんでした。

日本に帰国した洋子は、聡史へ連絡を取ろうとしていましたが、繋がりませんでした。

ちょうどそのとき聡史は恩師の危篤の連絡を受けて、病院へと向かっているところだったのです。

さらに運悪く携帯電話をタクシーへと忘れてしまい、連絡も出来ない状況でした。

聡史はマネージャーである三谷早苗に携帯電話の回収を頼んでいたのですが、そこからすれ違いは始まります。

早苗はマネージャーとして聡史の音楽を支えながら、同時に異性として好意を寄せていたのです。

聡史がスランプに陥ったのは洋子のせいだと思っていた早苗は、聡史の携帯電話から洋子へとメッセージを送りました。

聡史になりすまして送られたのは、別れを告げるメッセージ。

証拠は見つからないように隠滅されました。

洋子はテロに巻き込まれた時に発症してしまったPTSDもあり、なりすまされたものだと冷静に判断することができませんでした。

そして逃げるように母親のいる長崎へと向かいます。

聡史も改めて連絡を入れていましたが、すれ違いは重なり続け、それから二人が出会うことは叶いませんでした。

ここを開くと結末のネタバレ!映画を見ていない人は注意!(閲覧注意!)

3年の月日が流れ、聡史は早苗と結婚をしました。

洋子のことを忘れたことはありませんでしたが、早苗との間に新しい命を授かったことでより音楽活動へと打ち込み始めます。

洋子は婚約者とよりを戻して息子を授かっていましたが、相手の浮気が原因で離婚し、再度ジャーナリストとして新たな挑戦をしていました。

ある日洋子は息子と共に日本を訪れていました。

そして向かったのは聡史の公演会場。

友人として、いちファンとして、演奏を聴きたいという思いでした。

しかし会場で待っていたのは大きなお腹を抱えた早苗で、彼女は洋子へ帰ってくれと頼みます。

どうして帰らなければいけないのかと食い下がる洋子でしたが、会話の中から3年前のメッセージが早苗によるなりすましだったと判明しました。

早苗は自身の罪の重さを理解しているうえで、それでももう彼に関わらないでほしいと懇願します。

洋子が感じたのは怒りではなく、心に穴が開いてしまったような虚無感でした。

そうしてまで手に入れた今が幸せなのかと問うと、早苗は幸せだと答えます。

「あなたの幸せを大切にしなさい」

そう告げると洋子は足早にその場を去りました。

そしてホテルの部屋に戻って、ようやく涙をながしたのです。

誤解を解きたいとも思いましたが、早苗のお腹にいる子供のことを考えると、何も知らないまま父親として幸せになってほしいと思い、自分からアクションを起こすことはしませんでした。

真実を告げたのは早苗のほうでした。

出産間近になり、良心の呵責に耐え切れなくなった早苗は、聡史に全てを打ち明けます。

真相を知った聡史は、ようやく全てが腑に落ちました。

そして、罪悪感を抱きながらも献身的に支え続けてくれていた早苗に同情し、洋子への申し訳なさと後悔も感じました。

生まれてきた子供は女の子で、優希と名づけられました。

新しい命を前に、家族を守ることを決意した聡史は、早苗を責めることはしませんでした。

一時は表舞台から姿を消していた聡史ですが、新しいアルバムを作り上げて完全復帰を果たしました。

その人気は公演チケットが完売するほどで、かつての天才ギタリストの姿がそこにあります。

ニューヨークでの公演が行われるその日、洋子は会場へと向かっていました。

新しいアルバムを聞いて、改めて音楽家としての聡史を尊敬していたのです。

公演で奏でられる音楽はどれも素晴らしく、かつての演奏から生まれ変わったような感動がありました。

広い客席の片隅で静かに見守り続ける洋子。

気づかれることは無いはずと思いつつも、アンコールまで見届けるか悩みましたが、それでも最後まで席を立ちませんでした。

登壇した聡史はマイクを手に観客へ向けて語りかけます。

「マチネの終わりに、特別な曲を演奏します。あなたのために」

洋子は聡史と目が合った気がしました。

そして奏でられ始めたのは、洋子にとっても特別な曲である『幸福の硬貨』のテーマ曲

思い出や感情が涙となって頬を伝いました。

終演後、聡史はセントラルパークへと向かっていました。

アンコールで奏でた音楽と、MCで語った、

「今日は天気が良いので、あとでセントラルパークに散歩に行こうと思います」

というメッセージが届いていることを期待していたのです。

そして、ベンチに腰掛ける人影を見つけました。

女性はゆっくりとこちらを振り返ります。

聡史が微笑みをおくると、彼女は何かをこらえるような精一杯の表情を見せました。

一歩、また一歩と二人の距離が近づきます。

泣きはらしたかのような赤らんだ瞳に聡史の姿がしっかりと映るころ、ようやく洋子は微笑みを浮かべるのでした。

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映画「マチネの終わりに」感想(ネタバレあり)

美しく切ない大人なラブストーリーで大人気となった『マチネの終わりに』が映画化となりました。

40代の男女が、理性と感情との狭間で、苦悩したりすれ違ったりと、とても繊細で儚いストーリーとなっています。

キーヴィジュアルとなっている主演のお二人の、憂いに満ちた姿もイメージとぴったりですね。

劇場公開を前に、試写会ですでに鑑賞された方々からの高評価な感想が、多数SNS上へと投稿されていました。

パリやニューヨークの美しい街並みと、それらをさらに引き立てる音楽。極上の大人の恋愛映画でした
試写会を見てとても良かったので原作も読んでみました。映画でも小説でも、どちらも悲しくも美しい作品でした
映像や演出での美しさが際立つ映画。心の底から人を愛することの尊さを教えてくれる物語でした

数ある感想のなかでも多くを占めていたのが、“美しかった”という感想ですね。

映像はもちろん、音楽や、演出としてのみせかたなど、作品のイメージに合わせて丁寧に作り上げられているようです。

映画「マチネの終わりに」まとめ

映画「マチネの終わりに」のあらすじ(ネタバレ含む)と、感想や作品情報を中心にご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

二人がどうしてこの道を選んでいったのか、受け取り方は人それぞれかもしれませんが、ただ真っ直ぐ素直なだけではどうにもできないというのが、大人の恋というものなのかもしれません。

映画『マチネの終わりに』は2019年11月1日に公開となっています。

映像も音楽も共に美しい作品となっているので、ぜひ劇場で堪能してみたいですね。

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