社会派映画

映画「マイフーリッシュハート」ネタバレとあらすじ、感想(最新情報!)【2019年版】

映画「マイフーリッシュハート」のあらすじ(ネタバレあり)と、感想を紹介したいと思います。

1988年、オランダのアムステルダムで、ウエストコースト・ジャズの代表的なトランペット奏者であるチェット・ベイカーが歓楽街のホテルから落下して死亡しました。

彼はトランペット奏者でありながらも、中性的なヴォーカルも魅力的で、1950年代では大変な人気を誇っていました。

ところがその後晩年に向けて、ドラッグでの問題を抱え、体の衰えや家族とのトラブルなどで、一旦は音楽活動を断念する事態にもなります。

なんとか一線に復帰し、1970年代後半は活動拠点をヨーロッパに移していましたがはやりドラッグの問題は消えることがなく、遂にオランダで謎の転落死を迎えてしまいます。

今までも彼の功績を称えた映画はありましたが、チェット•ベイカー生誕80年を記念しての映画化であり、伝記的なサクセスストーリーではなく、敢えて【彼の没落していく最期の数日】に焦点を当てています。

一体彼に何が起こったのか…

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映画「マイフーリッシュハート」作品紹介

「マイフーリッシュハート」作品基本情報

  • 原題:My Foolish Heart
  • 監督:ロルフ•ヴァン•アイク

監督のロルフは今作が長編作デビューとなります。

ロルフは、20代前半の頃に、アムステルダムに移り住み、近くのジャズ喫茶で、チェット・ベイカーの曲と知り合います。

その頃、6年付き合っていた彼女と別れ、自暴自棄になりかけたロルフを救ってくれたのが、チェットのジャズでした。

それから、チェットに興味を持ち始め、彼の人間性を研究するようになり、チェットの美しい歌声の裏側に、彼の二面性を見つけてしまいます。

晩年、とてもエゴが強くなり、ドラッグに溺れ、愛とは縁がないチェットを知ります。

愛の歌を歌いながら、私生活では、愛とは縁が切れていく悲しくも皮肉な一面を持つ孤高の天才。

そんな彼をいつか映画にしたいと思っていたそうです。

ロルフは、チェット•ベイカーについて3年の年月をかけて調べ上げ、チェットの死の真相に迫るという、野心的な作品に仕上げました。

「マイフーリッシュハート」登場人物とキャスト

  • チェット・ベイカー:スティーヴ•ウォール
  • ルーカス:ルイス•ナバー

キャストには、映画ではほぼ無名のアーティストを起用しました。

チェット•ベイカー役を、アイルランドのロックバンド「The wall」および「The stunning」のボーカルであるスティーヴ•ウォールが務めています。

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映画「マイフーリッシュハート」あらすじ(ネタバレあり)

1988年、5月13日明け方にオランダのアムステルダムに、コンサートのために滞在中のジャズミュージシャン、チェット•ベイカーが、宿泊先の裏通りにあるホテルの窓から落下して、死亡したところを発見される所から話が始まります。

捜査を行うのは、地元の刑事ルーカス。

落下したため、うつ伏せで頭部から血を流している遺体を確認していると、男が落ちたホテルの部屋の窓辺に人影を目撃します。

ルーカスが部屋に行ってく見ると、部屋の内部には誰もいません。

使っていた机には、ドラッグ用の注射器などがあるだけで、あとは床にトランペットが転がっているだけでした。

何か違和感を感じながらもルーカスは、昨夜コンサートだったにも関わらず、チャットが、姿を見せなかったことを知りました。

不審に思ったルーカスは、チェットの身に何が起こったのかを調べ始めます。

マネージャーや医師、同じ部屋に住む友人、そして彼の愛した人。

彼らから話を聞いたルーカスは、チェットが抱えていた様々な問題を知り、彼がとてつもなく傷ついていたことを知るのです。

そしてチェットが抱えていた一番のトラブルである、ドラッグの問題にたどり着きます。

代金の払えないチェットはドラッグの売人に借金をしていたのです。

多くの問題を経て、ルーカスがたどり着いた【真相】とは…

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映画「マイフーリッシュハート」感想とまとめ

スティーヴ•ウォールが、チェット•ベイカーが乗り移ったかのように、素晴らしい演奏をするので、ぜひ音のいい環境でみてほしいです。

監督は、チャット・ベイカー役の、スティーヴ・ウィールが、オーディションの日に、しっかりチャット・ベイカーを作り上げてきたことで、作品の成功を確信したそうです。

中盤からぐっと展開が良くなる。実在の事件をもとにしたフィクションだけどとても面白かった

予告編にも出てくるように、数々の名曲がフューチャーされ、更にノワール調の映像世界で表現されるため、独特な雰囲気を楽しむことができるようです。

「マイフーリッシュハート」ネタバレとあらすじのまとめ

映画「マイフーリッシュハート」のあらすじ(ネタバレあり)と、感想をご紹介してきましたがいかがでしょうか?

ジャズファンは元より、チェット•ベイカーを知らない人にも入り込みやすい内容なので、チャット・ベイカーやジャズへの入り口としてもおすすめの映画です。

メイクで晩年期のチェット•ベイカーに似せているだけでなく、トランペットや歌もとても素晴らしく、廃退的な「これぞジャズ」といったカッコ良さが滲み出てくる映画です。

チェット・ベイカーの代表曲である『My Foolish Heart』や、『My Funny valentine』が映画音楽として使われており、その当時のバーの雰囲気を十分に楽しむことができます。

秋の夜長に映画とジャズで楽しんでみるのはいかがでしょうか。

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