サスペンス

映画「楽園」ネタバレとあらすじ、感想(最新情報!)

映画「楽園」のあらすじ(ネタバレ)、作品情報と感想をご紹介していきます。

『悪人』や 『怒り』などの大ヒット小説を生み出した吉田修一の、最高傑作である短編小説集『犯罪小説集』を原作としたサスペンス映画です。

早速、あらすじ(ネタバレあり)や作品情報など見ていきましょう! 

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映画「楽園」作品情報!

「楽園」作品基本情報 

【日本公開】2019年10月18日 

【原作】吉田修一『犯罪小説集(角川文庫)』

【監督】瀬々敬久

【脚本】瀬々敬久

【主題歌】上白石萌音

【主題歌(作詞・作曲・プロデュース)】野田洋次郎(RADWIMPS)

「楽園」キャスト情報

中村豪士:綾野剛

湯川紡:杉咲花

野上広呂:村上虹郎

久子:片岡礼子

中村洋子:黒沢あすか

藤木朝子:石橋静河

田中紀子:根岸季衣

藤木五郎:柄本明

田中善次郎:佐藤浩市

「楽園」作品概要 

原作となった『犯罪小説集』は、実話をモデルにした全5編からなる短編小説集で、そのうちの2編が組み合わされて映像化となりました。

本作は、2019年第76回ヴェネツィア国際映画祭の公式イベントである、「Focus on Japan」の正式出品作品となっています。

監督と脚本をつとめるのは、映画『64-ロクヨン- 前編/後編(2016年)』の瀬々敬久。

主題歌は映画『君の名は。』の、上白石萌音と野田洋次郎が再タッグを組みました。

メインのキャストを務めるのは綾野剛、杉咲花、佐藤浩市などの豪華俳優人が揃っています。

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「楽園」あらすじ(ネタバレあり!)

とある地方都市では夏祭りが行われ、賑わいを見せていました。

楽しそうな人々が行きかうなか、あわてた表情の青年が一人。

彼の名前は中村豪士。

豪士の母親が、男に恐喝されていたのでした。

トラブルの原因は母親が経営していたリサイクル店の商品に、偽ブランド品が混ざっていたこと。

仲裁にはいったのは、藤木五郎という男でした。

騒ぎをおさめた五郎は、ろくに遊ぶこともなく母の手伝いをしつづける豪士に同情し、仕事を紹介すると約束を交わしました。

しかし、町にあるY字路で五郎の孫娘の愛華が、忽然と姿を消すという事件が発生したため、その約束は消えてなくなってしまいました。

必死に捜索がおこなわれましたが、愛華が見つかることはありませんでした。 

愛華の親友だった湯川紡は、罪悪感に苛まれながら過ごしていました。

紡は事件の当日、Y字路で別れる直前まで愛華と一緒にいたのです。

彼女が心に負った傷は、12年もの時が流れても癒えることはありませんでした。

とある夜のこと、紡は後方から迫る車に気づかず、驚いた拍子に転倒してしまいました。

運転席から慌てて飛び出してきたのは、豪士でした。

転んだ拍子に紡の笛が壊れてしまい、お詫びにと豪士は新しい笛を弁償しました。

触れ合っていくうちに紡は少しずつ心を開き、お互いの不遇に共感を覚えます。

町にはまた夏祭りの日がやってきました。

そして、再び事件は起こってしまいます。

12年前のように、同じY字路で少女が行方不明となったのでした。

容疑者となってしまったのは豪士。

追い詰められた彼は、街へと逃げることを決意します。 

そんな事件のかたわら、養蜂を営んでいた田中善次郎は、Y字路に続く集落で孤立を深めていました。

善次郎の養蜂をつかった村おこしの計画が、企てられていたのですが、すれ違いから村人から拒絶されるようになってしまったのです。

集落という閉鎖された空間の中で、彼の正気は次第に失われていきました。

Y字路で起こった二つの事件をはじめ、容疑者となってしまった青年、心に傷を負った少女、孤立してしまった男。

三人がたどり着く結末とは……。

映画『楽園』は、原作となる『犯罪小説集』の中から『青田Y字路』『万屋善次郎』という2編を混ぜて映像化された作品となっています。

以下それぞれのあらすじとネタバレ。

原作『青田Y字路』あらすじとネタバレ

ある日、町のY字路で、小学生の少女が消息を絶った。

居なくなった少女・藤木愛華を探すため、捜索隊を組むなどして地域住民総出で探し回るが、いっこうに姿は見つからない。

警察も到着して必死に捜索がおこなわれたが、ついにその少女が見つかることはなかった。

事件から10年後。

再び小学生の少女が、例のY字路で姿を消したのだ。

同じ過ちを繰り返すものかとさらに人数を増やし、100人をも超える住民たちが捜索隊に参加した。

か弱い子供を狙った卑劣な犯行に、住民達は怒った。

田舎町という狭い世界で、いま隣に居る人間が犯人かもしれないという疑心暗鬼さえ生まれ始める。

必死な捜索が行われる中、容疑者として怪しまれたのは中村豪士という男だった。

豪士の母親は偽物のブランド品を売って生計を立てている外国人で、彼自身の日本人とは少し異なる容姿からか、以前から奇異の目で見られていた。

豪士は10年前の事件のときに捜索へ参加していたのだが、その頃からずっと疑われていたのだ。

進展の無さや憤りから冷静さを失っていた住民たちは、勢いのままに豪士の家へ向かった。

歩みを進めるうちに疑念は確信へと歪み始め、何の確証も無いにもかかわらず「犯人は豪士で違いない」と決めつけるようになっていた。

豪士の家は静寂につつまれていたが、住民たちは扉を蹴破って土足で家の中へと立ち入っていく。

乱暴に家の中を探し回るも、消えた少女はおろか、豪士の姿もなかった。

さらに怒りを募らせる住人たちが目にしたのは、遠くに走っていく豪士だった。

鬼の形相で豪士を追いかける住人たち。

豪士は油そば屋へと駆け込んで助けを求めるも、明らかな嫌悪感を示されてしまい、怒りを覚えた豪士は客も店員も追い出して篭城を始めた。

そして勢いのままに店内に油をまきはじめ、店を取り囲んでいる住民たちへ向けて「入ってきたら火をつける」と叫んだ。

住民たちと豪士はお互いに怒りの篭った睨みを交わしながらも、誰も店に近づくことは無かった。

これまでにも理不尽な目にあってきた豪士は、いつまでこんな目にあえばいいのかと絶望していた。

そんな豪士をさらに責め立てるように怒号が響く。

声の主は10年前に消息を絶った少女の祖父だった。

見つかる気配のない犯人への怒りや、何一つ進展の無かった状況から、犯人を決め付けて楽になりたかったのだ。

豪士の母は必死に泣き叫びながら息子の無罪を訴えるも、住民たちに押さえつけられてしまう。

そんな混沌とした状況の中に飛び込んできたのは、一人の男だった。

住民たちもよく知る、自動車整備工場の社長だった。

男はついさっきまで豪士は車の修理のために、男の整備工場にいたのだと無実を唱える。

そんな話を聞いて、住民たちは謝罪をするでもなく落胆の表情を見せるのだった。

解放された豪士の母が涙ながらに声をあげるも、その言葉は豪士へ届かなかった。

急に住人たちが散り散りに店から離れ始める。

店内では激しい火柱がたっていたのだ。

辺りへと巻きちらされた油へと火は移り、さらにその勢いを増していく。

断末魔をあげながら飛び出してきたのは、全身を炎に包まれた豪士の姿だった。

炎から逃れようとのた打ち回る豪士だったが、やがてその動きはぴたりと止まった。

ここを開くと結末のネタバレ!(閲覧注意!)

その頃、捜索隊には「少女が無事に見つかった」との知らせが警察から届いていた。

車に乗せて連れ去られていたところを、運よく警察に発見されたとのことだった。

10年前のY字路では、愛華は親友の紡を遊びに誘ったものの断られてしまい、一人で帰路についていた。

ふと目に付いた白いバンに腰かけている青年が泣いているように見えて、愛華は思わず声をかける。

そして、手作りのシロツメクサの花冠を男の頭にのせた。

愛華は笑顔で手を振りながらその場を後にするも、青年は後を追うように立ち上がった。

青年の頭から花冠が地面へと落ちる。

愛華の優しさと共に、花を踏みにじって青年はその後を追いかけたのだった。

原作『万屋善次郎』あらすじとネタバレ

とある田舎の集落は、場所もあいまって閉鎖された空間だった。

そんな集落に住んでいた男・善次郎は養蜂を営みながら村民たちとなんとか付き合ってきていた。

彼自身は60代と若くは無かったが、老人だらけの村のなかでは最も若かった。

人々の雑用を引き受けるなどして暮らしてきていた善次郎に、ある日提案が持ちかけられた。

それは『善次郎のつくるハチミツで村おこしをしよう』というものだった。

善次郎自身もその話には乗り気で、資金を調達したり、役場に相談したりと、村おこしの準備を始める。

役場のほうでもその類の企画を求めていたようで、話はとんとん拍子に進んでいった。

しかし、善次郎が予想だにしていない事態が起こってしまう。

伊作という男が激怒したのだ。

伊作は集落でまとめ役を担っていたため、自身が役場と交渉したりと、話をすすめるつもりだったのだ。

相談もなく勝手に話を進められて、メンツを潰されたと感じた伊作は怒り心頭で、善次郎の謝罪にはいっさい耳をかさなかった。

もちろん、善次郎からすれば面倒な交渉などは、全て自分で済ませてしまおうという善意しかなかったが、それらの思いが理解されることはなかった。

さらに状況は悪化し、村中には根も葉もない「善次郎が悪徳企業に村の水源を売却しようとしていたらしい」という噂がされるようになっていった。

もう後戻りができないと、伊作は善次郎を決して許さなかった。

ここまで話が肥大化してしまったため、善次郎を許してしまえば、その怒りの矛先が自身に向いてしまうと危惧していたからだ。 

村おこしは結局中止となってしまい、善次郎は次第におかしな言動をとるようになりはじめた。

長く続けていた養蜂をやめ、家に引きこもるようになった善次郎は、家の前にマネキンを並べたり、夜中に徘徊をしたり、しきりに独り言を言ったりと奇行が目立ち始める。

集落の住人たちはそんな善次郎を遠巻きに見ながら、「頭がおかしくなったか」と影で囁くようになっていた。

とある日、多部夫妻立会いのもと、伊作がしぶしぶ善次郎へ謝ることになった。

しかし、いくら呼び掛けても善次郎が応えることは無い。

門前払いかと怒った伊作は怒鳴り散らし、家の前へと並べられていたマネキンを蹴飛ばして帰路についた。

ここを開くと結末のネタバレ!(閲覧注意!)

その夜、事件は起こってしまう。

山中の小さな集落で起こってしまった大規模な殺人事件。

一晩という短い期間ながら、被害者は六名にものぼった。

伊作や多部夫婦も犠牲者となっており、容疑者にあげられたのはもちろん善次郎だった。

当の善次郎は山へ逃げ込んでいた。

そして、自分の腹部を刺して自害しようとしていたが、まだ意識のあるうちに警察に確保された。

すぐに救急車へと乗せられたものの、病院へ着く前に善次郎はこの世から去ったのだった。

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「楽園」感想

大ヒットメーカーである吉田修一先生の、最高傑作と言われる『犯罪小説集』が映画化となりました。

原作の評価がかなり高いことから、公開前から楽しみにしている声が続々とあがっています。

映画化されると聞いて、犯罪小説集を読んでみたけど、人間の醜い部分とか、どの話も後味の悪さを残す良作ばかりで公開が楽しみになった!
たまたま本屋で惹かれて買った犯罪小説集は、どの話も心当たりのある事件があって、あの事件がモチーフかと思いながら読むとより面白かった。

どの話も面白かったから映画も期待

すでに原作を読んだことのある方々は、その面白さをすでに知っているために期待はより大きいようです。

映画『64-ロクヨン- 前編/後編(2016年)』の、瀬々敬久監督がメガホンをとっているということもあり、サスペンス好きからも期待を集めています。

また、すでに試写会でご覧になった方々からも、感想が続々と投稿され始めました。

綾野剛と佐藤浩市、杉咲花の演技がどれも素晴らしかった。

田舎の息苦しさや重苦しさが怒涛のようにやってきて、心苦しい”きつさ”がある傑作。

見終わったあとは、色々考えさせられる映画でした。

皆さん本当に演技が上手で圧倒されました

メインキャスト陣の演技の評価がとても高く、引き込まれる魅力のある作品へと仕上がっているようです。

映画「楽園」あらすじ(ネタバレ)と感想まとめ

映画『楽園』の公開は、2019年10月18日となっています。

田舎の息苦しさや、人間関係の中から見えてくる、集団の狂気と、「その狂気」に理不尽にも追い詰められていく人の様を、実力派俳優が見事に表現した作品と言えます。

原作者である吉田修一先生の最新作『逃亡小説集』の発売も、2019年10月4日に決まっているので、こちらもあわせてチェックしておきたいですね。

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