2019年7月18日から、21日までの日程で、米カリフォルニア州サンディエゴで、第50回のコミコン・インターナショナルが開かれました。
今回の目玉はなんといっても、マーベルスタジオのケヴィン・ファーギ社長からの、今後の映画紹介(2020年から2021年)ですね。
みなさんが期待した以上の発表に、ツイッターなどで大盛り上がりを見せています。

マーベルの2020年公開の映画タイトルは?
#SDCC pic.twitter.com/QYf2c6V659
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
マーベル・シネマティック・ユニバース、フェーズ4メンバー写真!
マーベルスタジオ、ケヴィン・ファーギ社長から、2020年、2021年に公開予定の一連の映画発表がありました。
全部で、10作品発表がありました。
- ブラックウィドウ:(原題)BLACK WIDOW
- ファルコン&ウィンターソルジャー:(原題)THE FALCON AND THE WINTER SOLDIER
- エターナルズ:(原題)ETERNALS
- シャン・チー:(原題)SHANG-CHI AND THE LEGEND OF THE TEN RINGS
- ワンダビジョン:(原題)WandaVision
- ドクターストレンジ2:(原題)DOCTOR STRANGE IN THE MULTIVERSE OF MADNESS
- ロキ:(原題)LOKI
- ホワットイフ…?:(原題)WHAT IF…?
- ホークアイ:(原題)hawkeye
- ソー:ラブ・アンド・サンダー:(原題)THOR LOVE AND THUNDER
ブラックウィドウ:(原題)BLACK WIDOW(映画)
2020年5月1日(全米公開予定)、2020年初めてのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)、フェーズ4作品になります。
Just announced in Hall H at #SDCC, Marvel Studios’ BLACK WIDOW with Scarlett Johansson, David Harbour, Florence Pugh, O-T Fagbenle, and Rachel Weisz. Directed by Cate Shortland. In theaters May 1, 2020. pic.twitter.com/7WGECDIw3t
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
映画ブラックウィドウの発表のポイントは、
- 物語は、キャプテンアメリカ/シビル・ウォーから、アベンジャーズ/インフィニティウォーの間の物語。
- キャプテンアメリカのロシア版、レッドガーディアン(俳優:デヴィッド・ハーバー)登場。
- メリーナ・ヴォストコフ役に、レイチェル・ワイズ。ブラックウィドウの最大のライバルにして、ヴィランとなる、アイアン・メイデン役です。
- スーパーヴィランには、タスクマスターが登場。
This official new #BlackWidow keyframe concept art offers the first look at the MCU’s Taskmaster!
(via @andyparkart) pic.twitter.com/PaUfzGzco3
— MCU Direct (@MCU_Direct) 2019年7月21日
マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)は、2008年映画『アイアンマン』に始まり、2019年に公開された『アベンジャーズ・エンドゲーム』までの、作品を指します。
これらのマーベル22作品を時系列に沿って、MCUフェーズ1からフェーズ3と呼びます。
これらの作品は、それぞれ独立しながら、登場人物や出来事、時代背景が、リンクしていて、大きな一つの作品のようになっています。
- フェーズ1:『アイアンマン』から『アベンジャーズ』まで
- フェーズ2:『アイアンマン3』から『アントマン』まで
- フェーズ3:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』から『アベンジャーズ・エンドゲーム』まで
2019年公開中の23作目『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は、立ち位置が微妙で、フェーズ3のエピローグと解釈されるようです。
ファルコン&ウィンターソルジャー:(原題)THE FALCON AND THE WINTER SOLDIER(TVドラマ)
Just announced in Hall H at #SDCC, Marvel Studios’ THE FALCON AND THE WINTER SOLDIER, an original series with Anthony Mackie, Sebastian Stan and Daniel Brühl. Streaming exclusively on Disney+, Fall 2020. pic.twitter.com/FmFMKWUrhO
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
2020年秋(全米公開予定)、2020年二本目のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)、フェーズ4作品です。
こちらは映画ではなく、マーベルスタジオ主導の、Disney+で配信予定の、TVドラマシリーズになります。
- エンドゲームで、キャプテンアメリカの意志を受け継いだ、ファルコンとウィンターソルジャーを中心としたドラマ。
- エンドゲームの後の世界、スパイダーマン:ファーフロムホームと並ぶ、もう一つのエピローグ。
- シビルウォーでは、逮捕されて終わった、ヴィラン、バロン・ヘルムート・ジモ(俳優:ダニエル・ブリュール)が、二人の前に立ちはだかる。
The villainous Baron Zemo will appear with his iconic purple mask in #TheFalconAndTheWinterSoldier Disney+ series! https://t.co/nrcYdnrALX pic.twitter.com/YJSIx7kOLk
— MCU Direct (@MCU_Direct) 2019年7月21日
エターナルズ:(原題)ETERNALS(映画)
Just announced in Hall H at #SDCC, Marvel Studios’ THE ETERNALS with Angelina Jolie, Richard Madden, Kumail Nanjiani, Lauren Ridloff, Brian Tyree Henry, Salma Hayek, Lia McHugh and Don Lee. Directed by Chloé Zhao. In theaters November 6, 2020. pic.twitter.com/k6ZgfX38VW
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
2020年11月6日(全米公開予定)、2020年三本目のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)、フェーズ4作品になります。

2020年に公開されるMCUフェーズ4の映画(TVドラマ)は以上の3作品になります。
マーベルの2021年公開予定の映画タイトルと、公開日は?
シャン・チー:(原題)SHANG-CHI AND THE LEGEND OF THE TEN RINGS(映画)
2021年2月21日公開予定の、「(原題)シャン・チー:レジェンドオブテンリングス」です。
このシャン・チーのキャラクターは、あまり知られていませんが、マーベルコミックスへの登場は結構古く、1973年12月にコミックスに初登場しました。
シャン・チーは、もともと、ブルースリーのような、カンフーマスターで、カンフーや、棍(棒術)、中国剣などの使い手です。
分身の術を手に入れて、アベンジャーズに加わっています。
今後、新しいアベンジャーズメンバーとして、「キャプテンマーベル」や「アイアンマン」のように、シャン・チーの生い立ちを追った作品と思われます。
シャン・チー役には、中国系カナダ人俳優の、シム・リューが決まりました。
ワンダビジョン:(原題)WandaVision(TVドラマ)
Just announced in Hall H at #SDCC, Marvel Studios’ WANDAVISION, an original series with Elizabeth Olsen, Paul Bettany and Teyonah Parris. Streaming exclusively on Disney+, Spring 2021. pic.twitter.com/6lIiMJdfYw
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
2021年春、配信開始、Disney+TVドラマ「ワンダビジョン」です。
ワンダ・マキシモフ(スカーレットウィッチ)と人造人間のヴィジョンの2人を主人公とした、TVドラマです。
俳優は、エンドゲームと同じ、エリザベス・オルセン(ワンダ・マキシモフ役)、ポール・ベタニー(ヴィジョン)を演じます。
エリザベス・オルセンさんは、インタビューで、「この映画で、ワンダとヴィジョンのキャラが本当の意味でわかります」と答えています。
Wanda and the Vision on the stage! #WandaVision takes place after Endgame. Monica Rambeau in the show! Played by Teyonah Parris! #MarvelSDCC #AgentMLovesSDCC #SDCC #MarvelStudios pic.twitter.com/IL0HDni1De
— Ryan Penagos (@AgentM) 2019年7月21日
インフィニティウォーでは、サノスにマインド・ストーンを奪われ、絶命したかに見えたヴィジョンですが、その後どうなったかという質問に対しては、うまくはぐらかされています。
キャプテンマーベル(時代背景1995年)では、子供として登場した、2代目「キャプテンマーベル」となる、モニカ・ランボーが、セヨナ・パリス演じる、大人のキャラクターとして登場します。
ストーリーの背景が、どの地点の話になっているのかはまだ、明らかではありません。
ヴィジョンが、インフィニティウォーの時に石を奪われますが、実は生きていて、エンドゲームの後の世界での、ヴィジョンとワンダの話だと、正直嬉しいですね〜。
ドクターストレンジ2:(原題)DOCTOR STRANGE IN THE MULTIVERSE OF MADNESS(映画)
Just announced in Hall H at #SDCC, Marvel Studios’ DOCTOR STRANGE IN THE MULTIVERSE OF MADNESS with Benedict Cumberbatch and Elizabeth Olsen. Scott Derrickson returns as director. In theaters May 7, 2021. pic.twitter.com/HtF68htiB1
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
2021年5月7日全米公開映画、「ドクター・ストレンジ2」です。
この映画のネタバレとしては、スカーレットウィッチが、クロスオーバーとして、映画に参加することですね。
あとは、主人公ドクター・ストレンジ役の、ベネディクト・カンバーバッチさんが、「ドクター・ストレンジ1」との違いについて、インタビューに答えているのですが、映画にホラーテイストが加わるようです。
どんな作品になるのか気になりますね!
ロキ:(原題)LOKI(TVドラマ)
Just announced in Hall H at #SDCC, Marvel Studios’ LOKI, an original series with Tom Hiddleston. Streaming exclusively on Disney+, Spring 2021. pic.twitter.com/Ntb8g9SSwq
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
2021年春、配信開始、Disney+TVドラマ「ロキ」です。
ケヴィン・ファーギ社長は、ちょっとネタバレしています。
このTVドラマ「ロキ」は、エンドゲームで、テッセラクトと共に消えた、ロキのその後のストーリーとなります。
どこへ旅立ったかはまだ秘密ですが、予想通り、エンドゲーム後の「ロキ」の活躍が見れそうです!

The #Loki Disney+ series will follow Loki from the 2012 timeline right after he escapes with the Tesseract during #AvengersEndgame, confirms @MarvelStudios chief Kevin Feige! https://t.co/OOtXMXvEhx pic.twitter.com/oTJm0hIdEq
— MCU Direct (@MCU_Direct) 2019年7月21日
ホワットイフ…?:(原題)WHAT IF…?(TVドラマ)
Just announced in Hall H at #SDCC, Marvel Studios’ WHAT IF…?, the first animated series in the MCU, with Jeffrey Wright as the voice of The Watcher and many actors from across the MCU reprising their roles as voice talent. Streaming exclusively on Disney+, Summer 2021. pic.twitter.com/el6etc3xZH
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
2021年夏、配信開始、Disney+TVドラマ「ホワットイフ」です。
アベンジャーズたちの「もしもの世界」アニメシリーズです。
ジェフリー・ライトが、メインキャラクターとなる「ウォッチャー」の声を務めます。
他にも、アニメの声優として、実写版の俳優や女優が起用されるようで、クオリティの高い、アニメシリーズとなりそうですね。
ホークアイ:(原題)hawkeye(TVドラマ)
Just announced in Hall H at #SDCC, Marvel Studios’ HAWKEYE with Jeremy Renner, an original series that will also introduce Kate Bishop. Streaming exclusively on Disney+, Fall 2021. pic.twitter.com/qPH8M2TQSj
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
2021年秋、配信開始、Disney+TVドラマ「ホークアイ」です。
2代目ホークアイ、ケイトビショップを育てていく話になります。
1代目ホークアイは、エンドゲームでも現れた、弓と矢を使わない、ローニンというキャラに生まれ変わります。
詳しくはこちらの記事で書いています。

ソー・ラブ・アンド・サンダー:(原題)THOR LOVE AND THUNDER(映画)
Just announced in Hall H at #SDCC, Marvel Studios’ THOR: LOVE AND THUNDER with Chris Hemsworth, Tessa Thompson and Natalie Portman. Taika Waititi returns as director. In theaters November 5, 2021. pic.twitter.com/7RRkOYWTQM
— Marvel Studios (@MarvelStudios) 2019年7月21日
2021年11月5日全米公開映画、「ソー・ラブ・アンド・サンダー」です。
「マイティ・ソー3 バトルロイヤル」に引き続き、タイカ・ワイティティ氏が、監督を務めます。
大きな目玉は、「マイティ・ソー3 バトルロイヤル」で別れたはずの、ナタリーポートマンが、「女性版ソー」として登場します!
これは、マーベルマルチバースの一環でしょうか?(スパイダーマンバースで、グウェンがスパイダーウーマンになっている、並行世界があったような感じですかね?)
しっかり、ムジョルニアを持って登場します。
あと気になるのが、テッサ・トンプソンさんが、
「ヴァルキリーは、アスガルドの「王」として、まず何をするのですか?」
という、インタビューに対して、
「王として、まずクイーンを探さないと」
と答えています。
LGBTQの王とクイーンが見られるということになりますね。
クイーンは、もしやナタリーポートマン演じる、女性版ソーなのでしょうか?
この辺り、まだ、タイカ・ワイティティ監督の頭の中に、答えがあるようですよ。
The moment when Natalie Portman was announced as the Goddess of Thunder in THOR: LOVE AND THUNDER at @MarvelStudios‘ #SDCC panel… pic.twitter.com/Qq3SkN0nX4
— MCU Direct (@MCU_Direct) 2019年7月21日
マーベル公開予定の映画タイトルと、公開日まとめ
The #MarvelStudios Phase Four slate! But Kevin says they didn’t even get to Captain Marvel 2, Black Panther 2, Fantastic Four and…mutants!!! #seeeekrits #MarvelSDCC #SDCC #AgentMLovesSDCC pic.twitter.com/VU7bhvDiUH
— Ryan Penagos (@AgentM) 2019年7月21日
これらの10作品のタイトルおよび公開(配信)予定日の他に、ケヴィン・ファーギ社長から、「キャプテンマーベル2」「ブレイド」「ファンタスティック4」が2022年以降の作品として、アナウンスがありました。
とどまるところを知らない、マーベル・シネマティック・ユニバースです。
今回、発表のなかった「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol3」や、今後ディズニー傘下に加わった21世紀フォックスのコンテンツ「X-MEN」はどうなっていくのかといった点は気になりますね。
インタビューの質問に答える形で、「X-MEN」という言葉を使わずに、「ミュータント」と言った、ケヴィン・ファーギ社長ですが、今までのX-MEN作品と「大きく違うものを作っていくつもりだよ」と答えています。
同じインタビューで、なぜ今「MCU」に、俳優のマハーシャラ・アリを起用した「ブレイド」が加わるのか?という質問に、
「マハーシャラは今ブレイドをやりたがっているし、マハーシャラしかブレイドはできないから」
と答えていますね。
これまでのウェズリー・スナイプスによる「ブレイド」シリーズとは、また大きく違った、「ブレイド」になりそうですね。
2020年、2021年とそれ以降、とどまるところを知らない、マーベルスタジオによる、マーベル・シネマティック・ユニバース映画旋風は、まだまだ続きそうですね。
ケヴィン・ファーギ社長は、
「アベンジャーズ」は「エンドゲーム」で、文字通り「エンド」だよ。
これから、これまでのキャラクターの、全く新しい側面をお見せするし、さらに全く新しいキャラクターが加わった、見たことのないマーベルの世界が始まるよ。
とも答えています。
待ちきれないですね。楽しみですね〜。



