ハリウッドの至宝、ロバート・レッドフォード俳優引退作!
数々の名作映画で、魅力あふれるキャラクターを演じ愛されてきた、名優ロバート・レッドフォード。
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今年で83歳となる彼が、本作『さらば愛しきアウトロー』の主演をもって、俳優業を引退します。
レッドフォード自身の人生とも重ねあわせたような本作は、実力ある俳優達も、多数出演しており、彼のキャリアの集大成として、ふさわしい作品に仕上がっています。
早速、『さらば愛しきアウトロー』あらすじ(ネタバレ含む!)と感想、口コミを見ていきましょう。
『さらば愛しきアウトロー』作品紹介
- 【日本公開】2019年7月12日
- 【原題】THE OLD MAN & THE GUN
- 【製作国】アメリカ
- 【配給】ロングライド
- 【監督】デヴィッド・ロウリー
- 【脚本】デヴィッド・ロウリー
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フォレスト・タッカー役:ロバート・レッドフォード
ジョン・ハント役:ケイシー・アフレック
ジュエル役:シシー・スペイセク
テディ役:ダニー・グローヴァー
ウォラー役:トム・ウェイツ
本作『さらば愛しきアウトロー』は、フォレスト・タッカーという、かつて実在した銀行強盗を主人公にした、実話に基づく物語となっています。
タッカーは、60年以上にも及ぶ長い期間の間に、数々の銀行強盗と18回の脱獄で、世間を驚かせましたが、その華麗な手口は、もはや伝説として語り継がれています。
かつて、『明日に向かって撃て!』(1969)や『スティング』(1973)など、多くの名作で、アウトローの役を演じてきたロバート・レッドフォードが、この「最も紳士的なアウトロー」であるというタッカーの役を演じます。
これまで多数の作品に出演し、愛されたレッドフォードにぴったりな役となっています。
また、タッカーが過去の脱獄のシーンを振り返る場面では、レッドフォード自身が、かつて演じてきた場面のフィルムが使用されるとのことなので、これまでのレッドフォード出演作品を見てきた、映画ファンには必見の作品と言えるでしょう。
往年のレッドフォードの姿:
Happy Birthday, Mr. Redford. pic.twitter.com/sBTh4JD74q
— The Old Man & the Gun (@OldManAndTheGun) August 18, 2018
監督は、サンダンス映画祭観客賞にノミネートされるなど、高い評価を受けた『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』(2017)などの作品を手掛け、新進気鋭の若手映画監督として注目を集めるデヴィッド・ロウリー。
一方、キャストにも実力ある俳優たちがずらりと並んでいます。
タッカーを追う刑事役には、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)で演技が絶賛され、第89回アカデミー賞主演男優賞を獲得したケイシー・アフレック。
また、『キャリー』(1976)でヒロインのキャリー役を好演して注目され、『歌え!ロレッタ愛のために』(1980)でアカデミー賞主演女優賞を獲得したシシー・スペイセクが、タッカーの恋人役を務めています。
ほかにもタッカーの強盗仲間をダニー・グローヴァー、トム・ウェイツといったいぶし銀の俳優達が演じているところも、期待が大きいです。
豪華な顔ぶれが並ぶ一場面:
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『さらば愛しきアウトロー』のあらすじ(ネタバレ注意!)
舞台は1980年代初頭のアメリカ、フォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)という、74歳の銀行強盗がいました。
1979年に、サンクエンティン州立刑務所からの大胆に逃走してから、2年間お尋ね者であったフォレスト・タッカーは、新しい銀行を強奪して、ハイウェイを警察から逃げていいました。
彼は、ポケットに入れた銃をチラリと覗かせ、微笑むだけで、誰を傷つけることもなく金を奪っていく「紳士的な強盗」でした。
強盗の被害に遭ったはずの銀行員たちは、彼のことを「紳士だった」「礼儀正しかった」「いい人だった」などと口々に誉めそやします。
フォレスト・タッカーが、ハイウェイを逃げているところに、車のトラブルで、道の脇に立ち往生していた、61歳の魅力的な女性/ジュエルに出会います。
彼女の車を見ている間、警察は彼を見向きもせずに走り去ってしまいました。
道で止まって人助けしている人が、まさか銀行強盗だとは思わない、心理的盲点を狙ったのです。
そうして、知り合った、ジュエルに、お礼にとダイナーで食事を振舞ってもらっているうちにお互いに惹かれていきます。
そんな、捜査の手をスルスル逃れていく、フォレストタッカーに対して、ついに警察が本気で動き出します。
しかし、タッカーの事件を担当することになった、ジョン・ハント刑事(ケイシー・アフレック)もまた、彼の人間性に次第に惹かれていくのでした。
そんな中タッカーは、初老の強盗仲間のテディ(ダニー・グローヴァー)、ウォラー(トム・ウェイツ)と共に、かつてない「でかいヤマ」を計画し、まんまと成功させます。
ところがその事件をきっかけに、彼ら3人組が「黄昏ギャング」として大々的に報道されるようになると、予想もしなかった危機にさらされて――。
『さらば愛しきアウトロー』の口コミと感想
ロバート・レッドフォード、年を取っても、エレガントで紳士的で素敵!
レッドフォードの雄姿をこの目に焼き付けたい。
レッドフォード万歳!
この作品で俳優としての活動を引退すると宣言しているロバート・レッドフォード。
昭和から平成、令和にわたって、多くの人々をスクリーンを通して魅了してきました。
その最後の姿を目に焼き付けたいという、新旧の映画ファンも多いようです。
シシー・スペイセクの表情がキュート!
ケイシー・アフレックの一匹狼ぶりが愛おしい…。
レッドフォードの脇を固める豪華俳優陣の演技にも、期待が集まっています。
レッドフォードとスペイセク。素敵な二人組!
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また、一人寂しげなアフレックの姿などの場面写真が、ネット上で公開されています。
タッカーを追う刑事を演じるアフレックの役どころも、見どころです。
アフレックとデヴィッド・ロウリーの、レッドフォードに対する敬意に満ちた眼差しに感動する。
本作は、レッドフォードの俳優業においての集大成となるだけでなく、次世代の映画界を担う者へのメッセージを込めた作品ともなっているようです。
ロウリーも、若手ながら優れた腕を持つ監督として期待されている人物です。
次世代へと意志を託しつつ、スクリーン上から去るレッドフォードと、それを受け継ぐ者たちの間に満ちた、敬愛と優しさが感じられる作品です。




