映画ニュース

佐藤浩市 大問題発言なの?炎上中の「空母いぶき」の記事から読み解く。

佐藤浩市 問題発言 空母いぶき 潰瘍性大腸炎 揶揄

佐藤浩市さんが「ビッグコミック」に掲載された、5月24日公開の映画「空母いぶき」インタビューの記事で、問題発言があったと、百田尚樹氏、見城徹氏など著名人のツイッターを中心に大炎上中です。

実際、佐藤浩市の発言のどこがが問題だったのかを整理して、読み解きます。

スポンサーリンク

佐藤浩市問題発言1、総理大臣役は絶対やりたくない

「(総理大臣役は)最初は絶対やりたくないと思いました(笑)」

この発言は、「やりたくないなら受けるなよ」と叩かれています。

「やりたくないけど渋々やっている」そんな役者の気持ちを知ってしまった時の、観客の気持ちがわかっていない問題発言ということで、ツイッターなどで大荒れしています。

「やる気ない役者の映画」をお金を払って見せられるなんて、見に行く方の気持ちも考えてよね!

とヒートアップしていますね。

この発言は、続きがあって、

「体制側の立場を演じることに対する抵抗感」

「日本は常に「戦後」でなければいけないんです。」

という政治的な発言が、さらに荒れる原因になっています。

ネットで荒れているコメントの解釈としては、

「安倍晋三総理はやりたくないけど、彼の病気などを勝手に設定して、彼を小馬鹿できるのであればやってもいいかな」

佐藤浩市さんのコメントが、このように、「安倍晋三総理憎し」に感じられて、猛反発が起きているようです。

ただ、解釈としては、そのようにも取れるのですが、インタビューの後半で、「優柔不断で、自分のくじ運の悪さを嘆く」人間が、「自分と国と民にとって、何が正解なのかを導き出せる総理」になるともおっしゃています。

「病気や弱みのある一個人」が、「総理」になる瞬間に、その「責任」から人が変わる、というところを演じたかった。

ということが、主に言いたかったのではないでしょうか。

この辺り、「ビッグコミック側」の編集がむしろ、偏りがあった可能性もありますね。

冒頭の「やりたくない」発言は、「狙った炎上商法」だったのでしょうけど、ちょっと大火事になっていますね。

ただこれまで、この映画を知らなかった人まで、映画「空母いぶき」を知ることには、なったと思います。

5月24日以降、興行収入が伸びるのか、伸び悩むのかで、今回の狙った問題発言炎上の効果というのが見えてくるようにも思います。

スポンサーリンク

佐藤浩市問題発言2、難病「潰瘍性大腸炎」を揶揄

「(総理は)ストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうって言う設定にしてもらった」

この発言は、意図的でなかったとは言い逃れできませんね。

安倍晋三総理が抱えている、難病「潰瘍性大腸炎」を揶揄していることは、政治に詳しくなくてもわかります。

実際の役は「垂水首相」であり、安倍総理とは別人格であるものの、原作にない「すぐにお腹を下してしまう」設定に「してもらった」と言う点に、悪意があると炎上しています。

さらに、一役者の意見に何の疑問も持たず、脚本の設定を変えた制作側にも、飛び火しています。

この点に関しては、百歩譲って、そのキャラクターに深みを出すために、そういうキャラクター設定をして、役作りをすることはあるかも知れません。

ただ、それを口にしてしまったり、わかるように設定を変えてしまった時点で、それは、その同じ「弱みを持つ」人を、馬鹿にして、攻撃してしまっていることになっていることに気がつくべきですね。

少なくとも、佐藤浩市さんが気がつかなくても、監督や制作が、人としてやってはいけないことだと問題に気付いて判断すべきだったと思います。

佐藤浩市さんという大物俳優ということで、誰も口出しできなかったのでしょうか?

スポンサーリンク

佐藤浩市問題発言、ツイッター上の主な反応

百田尚樹氏のツイート

百田氏の発言は過激ではありますが、「そりゃそうだな」と感じる内容になっています。

ただ、「演じたくない」という発言は、「炎上」を意図的に狙った問題発言ではないかと思われますので、「佐藤浩市さんに乗せられた」感もある気がします。

この百田氏の発言は、今回の佐藤浩市さんのインタビューとは直接関係ない部分もありますが、「原作」をリスペクトすべき脚本や監督、制作が、いろんな圧力に負け、勝手に改変していることに対する危機感を感じますね。

三谷幸喜監督の「ラヂオの時間」をちょっと感じますね。

見城徹氏のツイート

見城徹氏のこちらのツイートは、今回の佐藤浩市さんのインタビューの問題点を的確に示しているように感じます。

「出たくないなら出るな」「役者は役作りを黙して語らない」

その通りだと思います。

5月24日公開ですが、今回の大炎上の影響が映画にどのように出てくるか、続報が入り次第お伝えしたいと思います。