社会派映画

『ある町の高い煙突』ネタバレ、あらすじと感想(最新情報!)

ある町の高い煙突 ネタバレ あらすじ 感想

映画『ある街の高い煙突』は、「八甲田山」「劒岳 点の記」など、実話を元にした作品で知られる文豪/新田次郎の小説を映画化したものです。

早速あらすじ(ネタバレ注意!)と感想やレビューを見ていきましょう。

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『ある街の高い煙突』作品紹介

作品紹介

【公開】2019年 (日本映画)

【監督・脚本】村松克弥

【原作】新田次郎

【キャスト】井手麻渡、渡辺大、小島梨里杏、吉川晃司、仲代達矢、大和田伸也

作品概要

100年前に、茨城県日立市の日立鉱山で起こった煙害と、それに立ち向かう若者たちの熱い想い、ともに解決策をさぐる企業側の技術者たちの姿を、豪華キャストで描きます。

監督は、「天心」「サクラー桜花最後の特攻—」など日本の史実、実在の人物を描くことに定評のある村松克弥

出演陣は、声をあげる村の若者:三郎役に井出麻渡、対する企業側の代表役に渡辺大、村の実力者で三郎の祖父:兵馬役に仲代達矢、日立鉱山のカリスマ社長:木原吉之助役は、吉川晃司と、若者と彼らを支える脇役陣たちにも実力派がそろいます。

村人たち・市民と鉱山・企業側が、ともに試行錯誤をくりかえし、人々を煙から守るため、当時世界で一番高い煙突をつくりました。
煙に強い品種の桜を山へ植え、日立の自然を回復させた物語。

現在も日立市で見ることのできる風景の意義が、しっかり心にきざまれる作品です。

モデルとなった日立市では、映画を応援する会が設立され、エキストラを地元住民で集め、住民は、全面的に映画をバックアップ、地元の“高い煙突”と“桜”に対する誇りや愛を感じることのできる日本映画です。

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『ある街の高い煙突』あらすじ(ネタバレあり!)

【あらすじ】

1910年、日本が重工業産業にを大きく奨励していた頃。

茨城県久慈郡入四間の、裕福な地主の家に生まれ育った関根三郎は、第一高等学校に入学し、その後外交官になる、という夢を追い求めていました。

ところが、あるきっかけで知り合ったノルウェー人鉱山技師

「この美しい村は大きく変わるかもしれません」

と告げられます。

隣村の日立鉱山が大量の銅を産出しているため、煙害が拡大するだろうというのです。

鉱山から出ている亜硫酸ガスは、山に生えている松や杉だけでなく、大麦小麦、栗や蕎麦など畑の作物も枯らしてしまっていました。

事の深刻さを重く見た村の権力者:三郎の祖父である兵馬は、鉱山会社に掛け合いに行きますが

「補償はするからがまんしてくれ」

と言われてしまいます。

受験を控えた三郎を心配させたくなかった兵馬でしたが、ある夜

「お前に、まだ伝えていなかったことがある」

と30年ほど前、村長として鉱物の採掘の許可を下した事実をつげました。

権利料で村が潤い、農家の次男三男の働き口もできて、村を離れることもなくなる・・と考えたことでしたが、今では後悔している気持ちを吐露します。

「止めねばならん、わが関根家が」

と遺言のように三郎につげた兵馬は、その後倒れ、亡くなってしまいました。

祖父の遺志をついだ三郎は、進学をやめ、村を守るための道をえらびます。

入四間青年会の会長になり、日立鉱山と交渉をはじめた三郎は、煙害補償担当の担当:加屋と出会います。

「地元を泣かせるようでは、事業はなりたたない」

という日立鉱山の社主/木原吉之助と同じ信念を持つ加屋は、三郎への協力を申し出ますが、一方で「金で解決するしかない」という社の意見に挟まれ、苦しみます。

加屋は金銭補償だけでなく、煙害の抜本的な解決方法を考える技術者でもありました。

品種改良して煙に強い苗や種、肥料の現物を村に補助する、事前に煙の流れる方向をさぐるために気象観測所の設立する、そういった案を実現しようとする姿は、三郎のかたまった心を溶かし始めます。

また、偶然出会った女性/千穂が、加屋の妹だったこともあり、3人で過ごす時間もふえ、三郎と加屋は共に問題に向かい合う同志として、より気持ちを通わせるのでした。

そんな中、政府が煙害対策として、全国の鉱山に煙突や煙道の建設を命じます。

日立鉱山にも煙道ができることになり、通煙式には村人たちも招待されていました。

ところが設計ミスにより、数十か所の排出口から出た煙はまとまって、三郎たちの村へと流れてしまいます。

怒りに震え、木原を攻めた三郎は、悄然として村に戻ると、今度は企業側についた裏切り者として非難されてしまうのでした。

ここからネタバレ

千穂や加屋と過ごすこともできず、失意の三郎でしたが、煙害を予告したスウェーデン技師から

「スウェーデンでは 高い煙突をつくることで煙害を最小限におさえられた」

と手紙で知らされます。

煙が地をはわないように、高いところに煙をながせば、村に直接、煙が流れ込むことがなくなる、というわけです。

三郎は技師の協力のもと、再び加屋と木原に交渉し、日本一高い煙突をたてることを共に約束するのでした・・。

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『ある街の高い煙突』感想やレビュー

全国一般公開にさきがけて、地元:日立市では特別上映会が行われたそうです。

吉川晃司さんの、思い切りのいい企業人の姿勢に感動。明治の人間の気骨をかんじました。

100年前にこんなことがあったのと知り驚きました。何かを生み出すと、何かしらの犠牲が生まれてしまうことを考えさせられました。

意外と地元の方でも高い煙突の由来と、桜並木の秘話を知らない世代がいるようです。

オール地元ロケなので、茨城県人の魂をゆさぶっているコメントも多く、『翔んで埼玉』のような地元愛を再確認する映画との感想も。

「地元では有名なパワースポット「御岩神社」も登場する!」など 見どころ満載です。

地球環境問題や、企業の社会的責任(CSR)の原点とも言えるこの物語は、シニア世代にも、若い世代にも訴えかける作品となっています。

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