4月25日gooニュースサイトのGigazineの記事で、映画「スパイダーマン」や「アントマン」が、実際のクモやアリに対して、恐怖症と呼ばれる症状を持つ被験者への治療として、有効であるという驚きのニュースがありました。
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スパイダーマンやアントマンを使って心的外傷後ストレス障害(PTSD)治療?
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アリエル大学社会福祉学部のMenachem Ben-Ezra教授と、バル=イラン大学社会科学研究科のYaakov Hoffman博士は、(中略)研究チームは424人の被験者を4つのグループに分け、そのうち2つをクモとアリの介入群、残り2つを対照群として設定しました。
そして、映画「スパイダーマン2」からクモが登場するシーン7秒間と、映画「アントマン」からアリが登場するシーン7秒間を介入群の被験者に見せました。
すると、視聴後の症状スコアが、クモとアリそれぞれで視聴前と比較して20%ほど減少したとのこと。
引用:https://news.goo.ne.jp/article/gigazine/trend/gigazine-59844.html
(中略は筆者)
クモやアリ、高所や暗所、先端や対人など様々な「恐怖症」が世の中には存在しています。
共通しているのが、特定の1つの「物やこと」に対して、異常に恐怖を感じるということです。
「不安障害」の一つと言われています。
「恐怖症」の中でも、「クモ恐怖症(Arachnophobia)」、「アリ恐怖症(Myrmecophobia)」、それを抱える不安障害を持つ方の多くが、「昆虫恐怖症(Entomophobia)」も持つことが多いようです。
はっきりと原因が解明されているわけではない、「恐怖症」ですが、特に、アリ恐怖症になるきっかけとして、「シロアリによる家屋侵食を見た」とか「アリが食べ物に群がっているのを見た」と言った、自分の将来に対する不安が、そう言った恐怖症を呼び起こすことがあるようです。
クモ恐怖症の場合も「毒蜘蛛」が存在している、という情報から、それらに対して極端に用心深くなってしまった結果、本人の意思と関わらず、パニック発作などを引き起こすことがあるようです。
こういった、「不安障害」に対して、クモやアリが「いいやつ」として描かれることで、その恐怖症の心理症状の治療になるということです。
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この研究を進めている、Ben-Ezra教授とHoffman博士は、大のマーベルヒーローファンで、自分たちの好きな、マーベルヒーロー達が持っている可能性のある、心理的にプラスとなる属性を探し、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を持つ人への効果を研究中だそうです。
映画と健康の関係、ストレスへの影響は?
映画で泣くことでストレス解消
東邦大学名誉教授で、脳生理学専門の有田秀穂医師の研究によると、
心揺さぶられるような映画の1シーンや、心踊る音楽に思わず出る、「情動の涙」と呼ばれる、人間特有の涙が、ストレス解消に役立つそうです。
有田名誉教授が、映画「フランダースの犬」や「火垂るの墓」を、被験者に見せることで変わる、脳の血流量を測定した。
映画を見ている90%の被験者が映画の途中で泣く結果になったが、泣く直前10-20秒前には大脳の「前頭前野」という部分の血流量が急増したそうです。
これは登場人物への共感や感動によって、脳が「泣け」と指令を出すことによるものなのです。
そうすることで、緊張や不安、混乱や怒りといった感情が暴走する前に、コントロールを行う脳の働きなのだそうです。
そうすることで、「スッキリ」「気分爽快」になるそうなのです。
興奮や緊張状態時に活発になっている交感神経が、「情動の涙」を流す際には、副交感神経に代わり、よりリラックスした状態になるのです。
この「情動の涙」を引き起こす映画や音楽は、「共感」が得られれば得られるほど、効果が大きいそうです。
映画の途中で泣くことは、泣くことを我慢するより、スッキリして、ストレス状態から解放されやすくメンタルヘルスに効果的なんですね。
映画と健康の関係、コメディ映画の持つ血流効果
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別の映画と健康に関する研究として、アメリカのメリーランド大学の研究チームが、コメディ映画が血流に与える影響を調査した調査結果があります。
20人の被験者に、「メリーに首ったけ」というコメディ映画と、「プライベートライアン」という戦争映画を48時間間隔を開けてみてもらい、血流への影響を確認したところ、
「メリーに首ったけ」をみたあと20人中19人までの血流が増加しました。
それは、心臓病治療として知られる、スタチン療法を受けたのと同等に匹敵する血流改善が見られたそうです。
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ちなみに「プライベートライアン」では、血流は悪くなったそうです。
考えられるのが、精神的なストレスが動脈を狭める働きがあることと、笑うことが動脈を広げることになったからなんだそうです。
血流が改善することで、前にあげた心臓病の改善につながるだけではなく、免疫力が高まり、「インフルエンザ」や風邪にかかりにくくなったり、美肌の影響や、痩せ効果が期待できるなど、「コメディ映画」で笑うことはいいことが多いです。
「笑う門には福来たる」とは、よくいったものですね。
映画が、恐怖症などの緩和や健康に影響を与えることが研究され始めているんですね。
ストレスの多い社会、思いっきり笑って泣ける、映画を見に行くことは、心にとっても必要なんですね!
忙しくて、映画館に足を運べない人は、家で新作映画を見て、笑って涙しましょう!

