映画スターのように振る舞った、最後のイタリアンマフィアのボス「ジョン・ゴッティ」の実話に基づくストーリーの映画化作品です。
パルプフィクションでおなじみの、ジョン・トラボルタがジョン・ゴッティを演じます。
「ギャングインニューヨーク」のあらすじとネタバレの後に、Mタローのお勧め度も、最後に紹介したいと思います。
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『ギャングインニューヨーク』作品紹介
【日本公開】
2019年3月22日
【原題】
Gotti
【監督】
ケビン・コノリー
【製作】
ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ
【脚本】
レオ・ロッシ、レム・ドブス
【キャスト】
ジョン・トラボルタ、ケリー・ブレストン、スペンサー・ロフランコ
【作品概要】
アメリカの伝説的ギャング:ジョン・ゴッティの半生を、名優:ジョン・トラボルタが熱演した実録クライム映画。
イタリア系の貧しい移民家庭で育ったジョン・ゴッティが、チンピラから組織の階段を一歩一歩登っていき、ついにニューヨークの「5大ファミリー」のひとつ、ガンビーノ家のボスになる姿を描きます。
1985年ファミリーのボスとなったゴッティは、高級スーツに身をつつんでマスコミに登場、社会に不満を抱く民衆のダークヒーローとなるのですが・・・。
厳しくなるFBIの追求の手を、どうやってのがれるのか?
60年代~90年代のニューヨークのど真ん中で、ギラギラした野心あふれるチンピラから、貫禄あるボス、悩める夫、父親の姿をトラボルタが、幅広く演じる姿が話題に。
ゴッティの妻役が、実際のジョン・トラボルタの妻:ケリー・ブレストンが演じていることも話題になっています。
『ギャングインニューヨーク』あらすじ(ネタバレ注意!)
【あらすじ】
ニューヨーク、ブロンクス。
イタリア系移民が数多く住む貧民街出身のジョン・ゴッティは、5大ファミリーのひとつ「ガンビーノ家」のチンピラとして、高校中退後、ギャング人生をスタートさせました。
リトル・イタリーにあるガンビーノ家の本部のナイトクラブで働き、ガンビーノ家の幹部:アニエロ・デラクローチェから気に入られ、出世の階段を上り始めます。
最初は、ギャンブル事業で頭角を見せ始めますが、やがて麻薬ビジネスにも手をだしはじめることに。
当時のガンビーノ家では、ボスのポール・カステラーノが麻薬の密売を建前上禁止していましたが、ゴッティはそれを無視してビジネスを大きくし、利益をデラクローチェに上納、デラクローチェは、ついにゴッティをグループの幹部に取り立てます。
ところが、5大ファミリーが一斉摘発された際に、ゴッティが行っていた麻薬ビジネスが、ボスのポールに知られることに。
自分の身を守るためにも、ポールの命を奪う決意したゴッティは、信頼できる手下:サルバトーレ・クラヴァーノを中心に、ポールの命を狙うチームを結成、万が一、目撃者がいても混乱させるような計画を練り上げました。
一方で、彼は自分のボスを亡き者として、他ファミリーから反感を買われないよう、根回しを開始、麻薬ビジネスのコミッションをえさに、取引を行います。
ついにポールは、マンハッタンで銃弾に倒れます。
マフィアの大物:ポールが命を奪われた事件は、ニュースでも大きくとりあげられますが、犯人はわからずじまい。
一方で、ゴッティは、ガンビーノ幹部たちの会議で、ブロンクス、スタテン島、マンハッタン、クイーンズ、ブルックリンと5つの地区をおさえる新しいボスに選出されました。
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ついに、ガンビーノ一家のボスに上り詰めたゴッティ。
華麗なファッション、派手なパフォーマンス、率直な性格など、ダークヒーローとして市民の人気を得ていた彼は、“ダッパードン”(粋なボス)とあだ名をつけられ、雑誌の表紙を飾るほどメディアに露出します。
彼を支える妻:ビクトリアと、息子:ジョン・ゴッティ・Jr.もその渦に巻き込まれ、彼らの私生活は、常に注目の的でした。
そして、目立ちすぎるゴッティに、FBIが捜査の手を伸ばします。
ここからネタバレになりますので、読みたくない場合はこちらへ。
命を狙う指示の録音テープや、FBI内通者の密告などもすり抜け、裁判で無罪を勝ち取り、その後あざ笑うかのようにテレビに出演するゴッティ。
彼は息子に後を継がせるべく、準備を始めます。
息子のジョン・ゴッティ・Jr.は24歳で、父と同じ道を歩み始めました。
ところが、ついに仲間と逮捕される日がきました。
ゴッティを待ち受けていたのは、さい疑心溢れる刑務所での生活。
自分がしてきたように、誰かが裏切るのでないか・・過酷な刑務所の生活は、彼を苛み、信頼関係にあるはずの仲間たちも、彼の扱いに困りはてます。
最後には、いっしょに逮捕された仲間:クラヴァーノが、FBIの保護プログラムに入る事を条件に、ゴッティを摘発、彼は保釈なしの終身刑となりました。
定期的に刑務所に面会にきていたJr.に対して、嘆くゴッティ。
失意のまま、刑務所内でその生涯を閉じました。
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ゴッティ・Jrの自伝が元になっている本作品。
父親:ゴッティのダークサクセスストーリーに、ボスになるまで階段を登りつめた父親と、その跡目を約束されながら、最後は父に引導を渡す息子の親子の愛憎ストーリーがからみます。
アメリカでは、「ゴッティを持ち上げすぎ」「ギャングをカッコよく描きすぎ」との感想も聞かれますが、今では考えられないほど「マフィアのドンの私生活」がブームになっていた80年〜90年の、アメリカの世相を色濃く反映した作品と言えます。
ジョン・ゴッティ自身は、「ゴッドファーザーPART3」のジョーイ・ザザの元になった人物と言われています。
ジョーイ・ザザは、雑誌の表紙を飾ったり、マフィアもかっこよくなくてはならないという、ポリシーを持つ一方で、麻薬ビジネスについてこない、ボスを含む古株のファミリーを根絶やしにしてしまうなど、冷徹な面を持つキャラクターでした。
ジョン・ゴッティの人生をなぞったキャラクターと言えます。
このような強烈なキャラクターを扱った映画としては、どうかというところですが、ゴッドファーザーのような映画を期待していくと、肩すかし感があります。
親子の確執を見たいというより、ゴッティのマフィアとしての人生を見たかったかなという感想です。
Mタロー映画館へ見にいく、おすすめ度:20%
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